外壁・屋根塗装に関する専門用語を掲載
塗装対象の、塗装されていない被塗物素材質が露出している部分を素地(そじ)といいます。これに対して、次の塗装の対象となる塗装面を下地といいます。つまり下塗された面は次の中塗りの下地であり、塗り替え対象の旧塗膜面は、塗替え仕様の下地です。
塗装のため、塗装対象素地面を、塗装の仕上がり、塗膜の耐久性を配慮して整える工程をいいます。従って汚れや付着物の除去から、場合によっては吸い込み止めの為のシーラー塗り(下塗り)、パテかい、パテ付け、あるいはセメントフィラー全面地付けを含め称します。さらにボード類での目地の処理なども入り、素地の材質と塗装仕様の塗料の性質を結びつけ最大効果を導き出すきわめて重要な工程ですが、ともすると軽視され、塗膜劣化異常や耐久性の低下をきたすことになります。もちろん面を整え面の平滑性を向上させる面の調整(塗装条件の当否にかかわる素地の条件と当然かかわる)が中心であるが塗膜に影響のあるアルカリ度、含水率等も忘れてはいけない条件です。塗替えの場合は下地調整がこれに当るが、劣化塗膜のケレンやそれによって生じる段差の修正が加わり、また劣化度によって程度が変わる点も重要です。